世界的な不況でパイそのものが小さくなっているから、日本のアニメだけ売れないってことはないんじゃなかろうか? 韓流ドラマも売れなくなったって聞くし、みな全体に売れなくなったんじゃという気がする。
そうは言っても買う側の市場の景気だけでなく、作る側、売る側の姿勢も問題っちゃ問題なんだろう。
最近のアニメは、アニメ専用に起した作品って意外と少なく、既に売れているマンガやライトノベルのアニメ化が多いように思える。
つまり、コストをかけてアニメ専用のシナリオやプロットを起す手間を省いて、他のメディアでヒットしたからアニメ化すればまずそこそこ売れるだろっていうのを粗製濫造するから、全体の品質が落ちたのでは?
売れるネタを他所から拾ってきてアニメ化するってことは、その根底にはなるべくコストをかけたくない。最小限の手間で最大限の利益を上げたいという欲があるだろう。
そうなると、とことんコストを削るために、作画は安いところへ安いところへと外注していき、音源は使いまわし。主役級の声優だけはネームバリューがある人を引っ張ってきてハクをつける。
なんて感じになっているのではという気がする。
日本アニメの不振(ホントかどうか?)っては、市場の限界だけでなく、製造側のコスト低減の限界にも達したのではなかろうか。
最小限の努力で最大限の効果を得たいというのは、子供でも考え付く、誰でも持っている欲求ではあるが、現実にはそういう美味しい話はほとんどない。大きなリソースを投入したり、大きくリスクを取らなければ、大きなゲインはまずない。
300円で買った宝くじが当たって3憶になったり、たまたま一枚だけ買った単勝馬券が万馬券になるってことは、まず滅多にない。
だが、10億投資したビジネスが、1年後に20憶の利益を生むということは、ままある話。
ケチってちょびちょびのコストしか突っ込んでいないのに、ボロ儲けしようと思っても、まず来ることはない。大きな利益を得られるのは、大きく色んなものを突っ込んだ人だけ。
我々団塊Jrの世代あたりから、最小限の努力で最大限の利益を得るっていうのを、鼻高々にいかにも賢いやり方として言う人が増えたように感じる。
たぶんそれは、受験でイイ点取っておけばそれだけで東大入れてキャリア官僚になれて天下りできるという成功モデルがあったからではという気がする。
人生で成功するには、学校の勉強以外にも実にさまざまな知識や技能や力や根性が必要なものだが、ペーパーテストの点だけとっていれば人に抜きん出て出世できるという安直なモデルを信じたがために、団塊Jr世代ってのは、色んな文化風習を破壊したのではないかと。
まあ、その親の代の団塊世代が壊したものに比べれば、Jrのやったことなんてカワイイもんではあるが。
団塊Jr世代ってのは、アニメ世代でもあるが、団塊Jrはそろそろ30代後半で、それなりの身分にある人はもうほとんど所帯持ちになり、可処分所得が減ったことだろう
エエ年こいて結婚していない層は、そもそもの収入が少なかったりするので、団塊Jr世代の消費力ってのは、段々落ちてきているのではと思える。
近年ガンダムものの高価な商品が売れたのは、団塊Jr世代が20代後半〜30代前半の可処分所得が大きい時期だったからというのもあると思える。
世界的に不景気で、団塊Jrの消費力も落ちてきているこの頃、最小限のコスト投入で最大限の利益を狙っていた粗製濫造のジャパニメーションは駆逐されてしまうのかも知れない。
日本のアニメが世界に「売れない」 生き残りの道は